A-GOALでは、2022年8月に、マラウイの世界遺産「マラウイ湖国立公園」内の人気観光地、ケープマクレアにて現地サッカークラブなどと連携し、ローカル食堂「ZATHU Cape Community Kitchen& Bar」をオープンしました!
【ZATHUメニュー】
メニューは、季節や食材の入手状況によって毎日変わります。メニューの例としては、マラウイ湖の新鮮な魚(チャンボ、カンパンゴ、ボンベ、ウシパなど)、肉(地鶏、アヒル、山羊のシチューなど)です。すべての料理に、モリンガ(chamwamba)、カボチャの葉(nkhwani)、キャッサバの葉(chigwada)、アマランサス(bonongwe)、オクラ(nathando)、豆(nyemba)といったA-GOAL共同農園から収穫したばかりの本日の野菜3種が添えられています。
【ZATHUのロケーション】
【ZATHU開業の背景」A-GOALのマラウイでの取り組み】
アフリカ南東部に位置する国「マラウイ共和国」は、「Warm Heart of Africa」(アフリカの温かい心)と呼ばれるように、温厚でフレンドリーな国民性で知られています。国際協力機構(JICA)が派遣するボランティア数が世界で最も多い(累計1,900名以上)など、現地を訪れた日本人も少なくありません。 そんなマラウイで特に人気の観光地が、国土の約20%を占め、ユネスコ世界遺産にも指定されているマラウイ湖国立公園です。その公園内にある「ケープマクレア」でA-GOALは活動してきました。漁業や観光業が主要な産業です。
2020年、新型コロナの影響によってケープマクレアを訪れる観光客は激減し、ツアーガイドや観光ロッジだけでなく飲食店や農業・漁業と村の経済は打撃を受け、失業や大幅な減収など日々の生活にも大きな影響を与えました。そこで、A-GOALでは現地の人々と共に、主として野菜の栽培と配布による支援活動を開始しました。
A-GOALの現地メンバーは共同農園を立ち上げ、地道な農作業により収穫した野菜をコロナで失業した人々や、シングルマザー、妊産婦、高齢者、孤児、障がい者といった社会的弱者や食料・栄養改善のニーズが高い人々に無料で配布し、 約3,000人以上の住民の生活をサポートしてきました。 また、減収や失業により生理用品を購入できない女子には布ナプキンと石鹸を配布しました。
立ち上げ当時の、A-GOAL共同農園▲
日々の農作業の様子▲
2022年4月6日〜5月22日の1ヶ月半に渡って、A-GOALでは『湖と大地の恵みを、地域の未来のために!「ローカル食堂」をマラウイに創りたい!』というクラウドファンディングを実施しました。目標金額であった111万円を大きく上回る1,889,005円のご支援(達成率170%)をいただき、ZATHUの建設を進めることが可能となりました。
クラウドファンディングページ▼
https://camp-fire.jp/projects/view/571696
また、ZATHUのロゴは、マラウイ湖に沈む夕日とZATHUで提供する新鮮な野菜や魚をモチーフにデザイナーの小池ゆうこさんに作成いただきました。
https://www.instagram.com/p/CkgMFRXvNiE/
日本のメディアにも取り上げていただきました▼
・朝日新聞「食糧不足、マラウイに食堂を 村唯一の日本人、支援募る」(2022.5.20)
https://www.asahi.com/articles/DA3S15300305.html
・山形新聞「農園の次は食堂設立、マラウイの観光地で奮闘 村山出身・草苅さん」(2022.5.21)
https://www.yamagata-np.jp/news/202205/21/kj_2022052100506.php
・山形新聞「村山出身・草苅さん、マラウイで食堂オープンへ 若者の職業訓練の場、地域の拠点にも」(2022.10.7)
https://www.yamagata-np.jp/news/202210/07/kj_2022100700188.php
このように多くの方々のご協力により、2022年8月にZATHU Cape Community Kitchen & Barが設立されました!
ZATHUでは、土や湖からの恵みを持続可能な方法で活用し、コミュニティに貢献することで、大切なゲストに美味しくて健康的な地元料理とフレンドリーなサービスを提供することを目指しています。現在は現地の人が気軽に立ち寄れる憩いの場として、さらには日本とマラウイをつなぐ架け橋の拠点として元気いっぱいに営業しています!!!
【ZATHUの4つの機能】
【1】地産地消のおいしいローカル料理を提供
A-GOAL共同農園や地元で生産された農作物とマラウイ湖の魚を食材として、栄養バランスの良いおいしいローカル料理を提供しています。地元の新鮮な食材を活かした地元料理を提供し、お客さんにそれを現地で堪能してもらうと同時に、地元の生産者にも利益が還元されます。これぞ『地産地消』です。
【2】若者の職業訓練の場
若者の職業訓練の場を作ることです。訓練生は実際に食堂で働きながら、シェフたちから調理・配膳・経営などを学ぶ場となります。
【3】老若男女みんなが集う、地域団らんと解決策共創の場
地域のみんなが楽しく集う場の提供です。
この食堂は、地域におけるコミュニケーションを促進し、地域の団らんや解決策を共創する場となることを目指します。老若男女が集い、知恵やアイディアを交わし合いながら、「誰一人取り残されない地域」を目指します。
【4】スポーツや食を通した日本・マラウイ交流の拠点
日本との交流の拠点としての利用です。これまで、A-GOALプロジェクトは、ケープマクレアの現地メンバーと共に、様々なオンラインイベントを実施してきました。例えば、共同農園での農業活動、作物、観光資源、ローカル料理など、現地の様子や社会文化などについて発信したり、日本の参加者とアイディアを交わしたりする場を創り続けてきました。
【Information・各種SNS】
ZATHUのHP(英語版) 近日公開予定!
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