A-GOALプロジェクトは、7月、ケニア、ナイロビの「MASK4ALL」プロジェクトと協力し、マスクの配布を始めました。MASK4ALLは、現地のテーラーにマスクを作ってもらい、それをスラム住人に配る活動。MASK4ALLを始めた塚原朋子[TK1] さんは「アフリカのスラムは、ポジティブでパワーがあって行くといやされる場所。このマスクが少しでもスラムの人の助けになれば」と語ります。
家計を助けるマスク作り
塚原さんはSNSで寄付を募り、その資金を使って現地のテーラーにマスク作成を依頼します。現在、継続的にマスクを作ってもらうテーラーは6人。その中には難民キャンプで生活する方もいるそうです。塚原さんはマスクをひとつ60〜100円でテーラーより購入します。これによりロックダウンに苦しむ現地のテーラーを助けることができます。
マスクをスラムの人に配るのは、塚原さんと親交のある現地のコミュニティ団体です。彼らはコミュニティーに広いネットワークを持っており、本当に必要な人にマスクを届けることができます。A-GOALプロジェクトと協力して食料支援をおこなった「アガペ・ホープ・フォー・キベラ(アガペ)」、そして今後支援予定の「ホープ・ライザーズ・イニシアティブ」もMASK4ALLと協力するコミュニティ団体です。
MASK4ALLはマスクを配るだけではありません。マスクの使い方も伝えます。塚原さんは、NPOのスタッフにマスクの効果と使い方を教え、その情報を彼らがスラム住人ひとりひとりに伝えます。アガペのコリンズさんも塚原さんからマスクの使い方を教えられたひとり。カワングワレスラムで実施された支援の時には「人とシェアしない」、「鼻からあごまでかくれるようにつける」など事細かに現地の人に教えていました。
3月に始まったMSAK4ALLは現在、5448枚のマスクをスラムの人に配りました(8月3日時点)。
マスクひとつ200円!
塚原さんがMASK4ALLを始めたのはマスク価格の高騰がきっかけです。政府は4月14日に外出時のマスク着用を義務化。これに違反したものは2万ケニアシリング(約2万円)以下の罰金、または6ヶ月以下の禁固刑が課されることになりました。この政策により、マスクの需要が高まり、一時期マスクひとつの値段が200ケニアシリング(約200円)まで高騰したそうです。
「これでは一般市民は手が出せない」こう感じた塚原さんは、ケニアで流通するアフリカ布「キテンゲ」を使ってマスクを作製し、友達に配るようになりました。そうすると、もっと作ってくれという声が多く上がり、テーラーに依頼するようになりました。これがMASK4ALLの始まりです。
塚原さんはMASK4ALLの意義をこう語ります。
「ロックダウンにより政府への怒りが生まれ、2007年の大統領選挙の時のような暴動が起こるかもしれない。マスクを配って助け合うことで、少しは怒りが収まるのではないか」
失業し、食べるものがない中、無料でマスクを配り、地域の助け合いを啓発します。このマスクひとつひとつが新型コロナウイルスの感染拡大を予防するだけでなく、地域の一体感を高めています。
日本とアフリカを結ぶアフリカ布のマスク!
「ケニアでは出身国、性別、肌の色など関係なく、人々は助け合って生きています。私も毎日誰かのお世話になっています。いつも助けてくれるケニアの友達、人々に今私ができることをしているまでです」
塚原さんはMASK4ALLを始めた動機をこう語ります。
A-GOAL プロジェクトはこの塚原さんの想いに共感し、アフリカと日本の間でも助け合いの関係を築けたらと考えました。そこで生まれたのが「助け合いマスクキャンペーン」です。
日本側で3000円以上寄付をしていただいた方に、MASK4ALLのテーラーさんが作ったアフリカ布のマスクをお届けします。日本側がただ支援するだけではなく、ケニアからのリターンを。マスクを通じて日本とケニアを結ぶキャンペーンです。
またこのマスクを先月、九州地方で起きた豪雨の被災地に送ることもできます。豪雨被害とコロナ被害、苦しむ二つの地域ですが、寄付とマスクでお互い助け合える。このキャンペーンにはこのような意図が含まれています。
MASK4ALLの塚原さんはアフリカの人々の気持ちを代弁します。
「ケニア人はこんな状況の中でもとてもポジティブに明るくやっています!明日のご飯のお金がなくても、ちゃんと生きています。日本の方々を応援したいという気持ちです」
「助け合いマスクキャンペーン」参加方法
- 下記の方法で3000円以上寄付
- クラウドファンディングページ
- Syncable キャンペーンページ
- 口座振り込み
ゆうちょ銀行 店番:138 店名:一三八店
普通預金 口座番号:1274051
口座名義:オフィスキシ
(記号:11310、口座番号:12740511)
※支援金の10%をプロジェクトの運営経費(送金手数料・サイト登録費など)
- 下記のフォームより入力
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