10月8日、ナイロビのキベラスラムで子どもたちのためのサッカーリーグ「キベラA-GOALリーグトライアル」が開幕しました。
このリーグが行われるキベラはアフリカ最大のスラムです。皇居2つ分の面積の中に100万人以上が住んでいると言われており、人々はその日暮らしの生活を強いられています。働きたくても仕事がない。勉強したくても進学できない。そのような環境で育った子どもたちは将来に希望を持つことが難しくなります。お酒や麻薬に溺れてしまう子も少なくありません。
キベラリーグの1つの狙いは、お酒や麻薬から子どもたちを引き離すことです。サッカーで日々の苦しい生活からのストレスを発散し、ギャングや不良たちと群がる時間を減らす。これが子どもたちを犯罪から守る有効な手立てなのです。サッカーをすることで技術だけでなく、協力すること、努力すること、ルールを順守することなどのライフスキルも身につけることができます。
リーグには、セカンダリースクール(日本の高校にあたる)のサッカーコーチも訪れます。才能のある子どもは奨学金を得て進学することが可能になります。学業もサッカーも続けられる環境、明るい将来をより身近に感じられるようになるのです。
かつてはキベラにも子どもたちのためのサッカーリーグがありました。しかし10年前、グラウンドのレンタル料を払えないという理由で打ち切りになってしまいました。以降、お金持ちの子どもたちが所属するチームとの試合や週末のトーナメント戦など、不定期での試合はありましたが、数カ月に及ぶ長期のリーグ戦はキベラでは開催されていません。そんなキベラスラムの人達にとって、キベラA-GOALリーグは待ちに待ったリーグ戦なのです。
子どもたちに、そしてキベラの人びとに希望を与えているA-GOALリーグ。しかし、今回のリーグ戦はあくまでトライアルであり、来年以降、継続できるかはわかりません。
そこでA-GOALはリーグ戦を継続的に開催するために、10月10日からマンスリーサポーターの募集を始めました。
月々の寄付500円からマンスリーサポーターになることができます。マンスリーサポーターになれば、月に1度のメールマガジンを購読できることに加え、フェイスブックコミュニティー「A-GOALサポーターズ」に入ることができます。
継続的な寄付による継続的なリーグ運営へ。
A-GOALは、サッカーを通して子どもたちが貧困から抜け出すサポートがしたい。そのためには、定期的に試合ができるリーグ戦をスラムに根付かせる必要があると考えています。
【マンスリーサポーター募集キャンペーン実施中】
A-GOALでは、来年から正式に継続的なリーグ戦を開催するためにマンスリーサポーターを募集しています。
期間:2022年10月10日(月)から〜11月11日(金)
目標:A-GOALサポーター120人