食料や衛生用品などの緊急支援から開始したA-GOALであるが、
現在は「スポーツのチカラ」を利用して、より幅広い活動を行っている。
その活動はSDGs(持続可能な開発目標)の複数の目標と関連している。

マラウイでは現地のスポーツクラブが拠点となり野菜を栽培し、住民に配布している。
今後は育てた野菜を、観光客などを対象に販売する「A-GOALレストラン」を開業しようというアイデアもある。

スポーツクラブのメンバーの雇用機会を増やすことも狙いの1つだ。

ケニアの地域スポーツクラブからは、
「スポーツ大会に出場したいが参加費が払えない」「スポーツ用具を購入する資金がない」などの声も、
新型コロナ感染拡大以降特に増えてきている。

地域スポーツクラブが、「スポーツのチカラ」を発揮するためには、スポーツの活動ができることが基礎となる。

そこで、A-GOALでは、現地のスポーツクラブが収入増と社会貢献を目的に計画したスモールビジネス(養鶏事業など)に資金を提供し、ともにプロジェクトを進める「プロジェクトサポート」の活動を開始した。

アフリカ現地と日本をオンラインで繋ぎ、プロジェクトの様子を中継したり、日本とアフリカの人々が交流するためのイベントも多数実施してきた。2021年3月の「国際女性デー」に実施したケニアでの生理用品支援と女子プレーヤーたちへのカウンセリングの生中継では、女性の権利を守る力強いカウンセリングの様子に圧倒された。

「支援者」と「被支援者」として捉えられやすい日本側とアフリカ側の人々の関係は、A-GOALの活動を通して、ともに社会課題を解決するための「パートナー」に変化してきている。

A-GOALでは、これまでに築いたアフリカ各国の地域スポーツクラブとのネットワークを糧に、
今後もSDGsの達成に寄与するべく、様々な活動に挑戦していく。